『鳥羽亮★はぐれ長屋の用心棒12~35★ 双葉文庫』はセカイモンで6a409dから出品され、116の入札を集めて02月05日 14時 2分に、6800円で落札されました。即決価格は6800円でした。決済方法はに対応。熊本県からの発送料は落札者が負担しました。PRオプションはストア、取りナビ(ベータ版)を利用したオークション、即買でした。
アンディ・ウォーホル (フォーカスシリーズ) 単行本 2014/6 ジョセフ・D・ケットナーII世 (著) 青幻舎 ISBN:9784861524318
¥ 8999
「寺田寅彦全集」全17巻セット
¥ 8500
十四匹目の魔族 寺内大吉 昭和38年初版函付 東方社
¥ 5100
B12△【識語落款サイン本】狼奉行 高橋義夫 初版 帯付 署名本 第103回直木賞受賞作 時代小説 230111
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長良川 初函帯/豊田穣 坪内節太郎装/作家社
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Y90A1-230821 レア[風の中の子供 坪田譲治]
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「竹村優希」(著) ★神様たちのお伊勢参り 1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12★ 以上完結全12冊 初版(希少) 2017~22年度版 双葉文庫
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丘に向ってひとは並ぶ 200部限定特装版 肉筆署名落款入/富岡多恵子/成瀬書房
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020-0333 送料無料 ナポリ 魔の風 髙樹のぶ子 文藝春秋 平成15年10月15日第1刷発行 全体的にヤケ有 カバーに汚れ・スレ有 本体に汚れ有
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お七吉三/田村俊子 竹久夢二木版装/新潮社
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小説§富田祐弘▽ガルフォース 全5巻
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▼ 【律宗概論 徳田明本:著 百華苑 昭和44年】151-02403
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☆限定千部本-芥川賞-辻亮一『異邦人」あすなろ社;昭和47年-初版函帯付;装幀;黒沢悟郎*終戦直後,動乱の満州で妻を亡くした後の流浪生活
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☆芥川賞『 玩具 』津村節子;文藝春秋新社:1965年:初版;帯付
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限定300部第152番 きぬた 立原正秋 昭和48年発行 送料520円 【a-4754】
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い60-004 田舍教師 田山花袋 著 左久良書房發行
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♪芥川賞 鶴田知也『コシャマイン記』昭和11年初版カバー(破れ、欠け大)付
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【文学初版】夜の露台 竹久夢二 千章館【大正】
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大学、田村泰次郎、昭和十四年初版
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[火車と死者]高木彬光 角川文庫 昭和59年初版
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40か2976す △宗報 第21-226号の内不揃い126冊 浄土真宗/大谷派/仏教/古書 書込み、濡れ跡、破れ等傷み有
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「瓜ふたつ はぐれ長屋の用心棒12」 2008年 5月 文庫初版
「長屋あやうし はぐれ長屋の用心棒13」 2008年 8月 文庫初版
「おとら婆 はぐれ長屋の用心棒14」 2008年12月 文庫初版
「おっかあ はぐれ長屋の用心棒15」 2009年 4月 文庫初版
「八万石の風来坊 はぐれ長屋の用心棒16」 2009年 8月 文庫初版
「風来坊の花嫁 はぐれ長屋の用心棒17」 2009年12月 文庫初版
「はやり風邪 はぐれ長屋の用心棒18」 2010年 4月 文庫初版
「秘剣霞颪 はぐれ長屋の用心棒19」 2010年 8月 文庫初版
「きまぐれ藤四郎 はぐれ長屋の用心棒20」 2010年12月 文庫初版
「おしかけた姫君 はぐれ長屋の用心棒21」 2011年 4月 文庫初版
「疾風の河岸 はぐれ長屋の用心棒22」 2011年 7月 文庫初版
「剣術長屋 はぐれ長屋の用心棒23」 2011年12月 文庫初版
「怒り一閃 はぐれ長屋の用心棒24」 2012年 4月 文庫初版
「すっとび平太 はぐれ長屋の用心棒25」 2012年 8月 文庫初版
「老骨秘剣 はぐれ長屋の用心棒26」 2012年12月 文庫初版
「うつけ奇剣 はぐれ長屋の用心棒27」 2013年 4月 文庫初版
「銀簪の絆 はぐれ長屋の用心棒28」 2013年 8月 文庫初版
「烈火の剣 はぐれ長屋の用心棒29」 2013年12月 文庫初版
「美剣士騒動 はぐれ長屋の用心棒30」 2014年 4月 文庫初版
「娘連れの武士 はぐれ長屋の用心棒31」 2014年 8月 文庫初版
「磯次の改心 はぐれ長屋の用心棒32」 2014年12月 文庫初版
「八万石の危機 はぐれ長屋の用心棒33」 2015年 4月 文庫初版
「怒れ、孫六 はぐれ長屋の用心棒34」 2015年 8月 文庫初版
「老剣客踊る はぐれ長屋の用心棒35」 2015年12月 文庫初版
定価 571円~602円+税 277頁~295頁
<12> かつて華町源九郎と道場で同門だった向田が、突然華町の長屋を訪ねてくる。そして子連れで長屋に引っ越してきた。向田が用人として勤めていた大身旗本の跡継ぎ問題をはぐれ長屋の面々に助けてほしくて飛び込んできたのだ。両親を毒殺し、家をのっとろうとした叔父の魔の手から逃れてきたのだ。
<13> はぐれ長屋に遊び人風の男たちが越してくる。彼らは住人たちに嫌がらせをして長屋から追い出そうとする。大家に掛け合っても、家主は家にこもってはかばかしい返事がない。その上、大家が変えられその無頼人が新しい大家になる。おびえる長屋の住人たち、菅井も謎の浪人に襲われる。裏で操る黒幕がいるのではないかと源九郎たちは、家主の息子を人質に取る謎のやくざの親分の存在を探り出す。
<14> はぐれ長屋に一人身の老婆が住むようになる。人付き合いのよいおとら婆は、すぐに長屋に受け入れられみなに好かれる。同じ頃、凶悪な赤熊という盗賊が戻ってきたと噂が広がる。赤熊は、かつて源九朗と菅井が用心棒をした材木問屋木村屋で捕らえた盗賊だそのとき逃げた二人が再び、盗賊を組織して戻ってきたらしい。再び木村屋に用心棒として詰めることになったはぐれ長屋の面々だが、生き返りに襲われることも。長屋の動静が筒抜けになっているのだ。源九朗たちを敵と狙う赤熊達を捕縛できるか?
<15> 若者達が派手な衣装を着ていきがっている。その中には、長屋の母子の少年も含まれていた。ゆすりを働かれた大店の依頼で源九郎屋長屋の面々が、少年たちを追い払うが、若者立ち居の影には、少年たちをいいように遣う深川の大物が絡んでいた。探りを入れた岡っ引きが行方不明になったり、長屋の面々が襲われる。このままでは、長屋の息子も一網打尽に奉行所に捕まり、断罪されてしまう。昔は母思いの若者を如何に救い、黒幕を捕らえるか?
<16> はぐれ長屋に紛れ込んだのは、さわやかで気のいい若様。お家騒動から逃れるため逐澱したというが、長屋の娘達は、よるとさわるとその若侍・京四郎の話題に夢中になる。一方、源九郎は、京四郎の警護を依頼され、長屋の面々と、お家乗っ取りを図る旗本たちと対峙することとなる。
<17> 前巻の若様が再登場。田上藩8万石を継ぐことになった若様、減九郎と菅井紋太夫に剣術指南の依頼に長屋にやってくる。偉ぶらない若様に長屋の人気は高い。紋太夫もいつかは将棋で一勝をと、剣術指南よりそちらのほうに燃えて引き受ける。ところが、藩内には前回破った迅剛流の残党の恨みと、若様の嫁取りに対する藩主正室のたくらみが加わって、再び源九郎たちが襲われ、藩の内紛に関わることになる。迅剛流の生き残りで道場主よりも強かったという男の挑戦を受けたり、霞剣という秘剣を使う男も現れる。若様が長屋に別れを告げる最後は気持ちよく収まった。
<18> 江戸に風邪が流行った。たかが風邪というが、江戸時代、暖房設備もなく医者は高いし、有効な薬もない。それを見計らったように高価な薬を売りつけ、偽祈祷師が高額な祈祷料を騙し取る。はくれ長屋でも風邪が流行り、よく効くと言う噂の薬を求めるものも居たが、一包み一朱(一分の4分の一で約250文・当時の高給取りの大工の手間賃一日分だから約1万円前後)もする。ところがこれはまったくの偽薬、孫と息子を殺された大工の棟梁が、源九郎に仇討ちを依頼する。源九郎たちが調べたところ、薬屋の主は元ばくち打ちで、その用心棒の剣客や出入りしていた男が、偽祈祷師になっているらしい。源九郎の息子の家族も、風邪を引きこの薬屋に頼ろうとしているらしい。悪党どもを黙って見過ごしに出来ないはぐれ長屋の面々の活躍。
<19> 源九郎と菅井は帰り道で3人の武士に襲われている駕籠を救った。駕籠の中には御目付が乗っていて後日、礼と共に、刺客退治の依頼が来る。目付けは幕府要人の不正を探っていてそれで襲われたらしい。最近のし上がってきた回船問屋が賄賂に絡んで居るようで商売敵の回船問屋の番頭も殺され、そこからも依頼が来る。敵の遣い手の刺客は四人、その頭目格の男は霞颪という秘剣を使う。今回も長屋の面々と組んで用心棒を引き受ける。
<20> 長屋に新しい住人が引っ越してきた。御家人の冷や飯食いのその若者・島田籐四郎は、無精ひげもそらないだらしない生活だが、好奇心旺盛で、見かけによらず剣の腕も立つ。籐四郎も新メンバーとして加わる。そんな折、材木問屋に7人組の押し込みが入り、下働きの吾作が斬り殺されるが、吾作は長屋の住人で、残された娘のおしの頼みで、鐚銭の報酬でその押し込みの中の侍を退治することを引き受ける。その後材木問屋からも同じ依頼を受け、報酬は増えるが、長屋の住人の敵討ちには変わりない。籐四郎も加わりこれで、剣が遣えるのが源九郎・菅井と合わせて3人になった。
<21> 長屋に住み始めた藤四郎の元に、千石取りの旗本の娘が押しかけてきた。跡取りをめぐっての争いから逃れてきたお姫様だが、藤四郎に惚れているらしい。さらに牢人が、姫・萩江をかどわかそうとやってくる。ナにやら旗本の後継をめぐってきな臭い匂いが。同じ長屋の住人になった事もあるし、旗本からの依頼を受け、いつもの面々が動き出す。相手は遣い手の浪人を含み、藤四郎も手傷を追う。
<22> 黒鬼党なる盗賊がはびこる。皆剣の遣い手で、邪魔な者は斬り殺す。その斬り殺された一人の屍骸を見て菅井は、相手は居合いの凄腕と見る。実は数日前に、昔の居合いの道場仲間から、新しい道場を立ち上げるのでその仲間にならないかと誘われたのだ。気楽な長屋住いに慣れていたので躊躇するが、その数日後の事件だ。その間に繋がりはないのか。ともかく近所の大店で、黒鬼党の押し込みに供えての、用心棒となるが、店に向かう途中で襲われる。その剣筋に見覚えが。腕利きの武士5人の盗賊に対してはぐれ長屋の面々がどう立ち向かうのか。
<23> つい先日まで長屋の仲間だった藤四郎が、剣術道場を開く。嫁となった萩絵の実家の旗本の後押しによるものだ。若い藤四郎が道場主であるいう事で、心配もされるが、ともかく長屋はお祝い気分。長屋の住人の子供たちも通うことになる。最初に現れた道場破りも、源九郎たちが師範代と名乗りあっけなく追い返す。けれど、通い始めた若い門弟を襲う、3人組みの武士達。そこには大名指南を狙う剣術道場の思惑があった。藤四郎の道場を守るため、長屋の子供たちの仇を討つため減九郎たちが、探索に乗り出す。
<24> 前巻の結果、松浦藩の指南役に藤四郎が付き、初めての指南に源九郎と菅井もついてゆく。たくさんの藩士が稽古を受けるが、中にはよそよそしいものも。藩内の権力争いから、藤四郎の指南役が面白くない者もいるようだ。程なくして門弟二人が惨殺される。襲ったのは江戸家老を襲った者達と同じ同一らしい。そして、源九郎たちも襲ってくるがその時、菅井をしたって、長屋に越してきた若き松浦藩士が殺される。怒りに燃えた菅井の居合が抜かれる。
<25> はぐれ長屋の面々が行きつけの飲み屋気楽で、男が殺される。巻添えを食って長屋の住人や気楽の手伝いの婆さんまでが殺される。気楽の主人は、飲み代はただという条件で、事件の真相を探ってほしいといわれる。兄を殺された長屋の14歳の兵太は、孫六に頼み仲間に加えてほしいという。その後殺された男が有名な料理屋の料理人とわかり、料理屋の争いが絡むと思われる。その料理屋からも依頼され、事件を調べるが、背後に、闇の世界を牛耳る大悪党の姿が浮かび上がる。はぐれ長屋と闇の悪党の戦い。
<26> 長屋近くで斬りあいにあっていた父娘を助ける。聞けば息子の仇討ちに出羽の国から遣って来たという事だが、もうひとつの目的は門弟に後継者としての秘剣を授けることであった。藩の不正絡みで、息子を殺された老剣客は、娘の許婚でもある、若き門弟にその秘剣を授けようとしていた。長屋に住まう事になった父娘は、源九郎や菅井にもその秘剣を教える。それも自分亡き後に、若き門弟に指南してもらいたいがためだった。出羽国の目付からも依頼され、敵とされる男達を探る、はぐれ長屋の面々。
<27> 長屋の近くで襲われた婦人と武士達を助ける。聞けば、近く行われる御前試合で対立する道場のものかもしれないという。長男は廻国修行に出かけ戻っていなく、襲われた師範代は仕合までに傷が治りそうもない。居合の菅井は婦人に亡き妻の面影を見て加勢しようという。源九郎たちも卑怯な相手に対して事件を調べ始める。廻国修行の嫡男が戻ってきたのはいいのだが、それでも人数が足りない源九朗も試合の一員として出る事になる。
<28> 源九郎がいつも惣菜などの差し入れを受けている気のいい小母さんのお熊。その弟は、腕のいい飾り職人だったが、何か問題を抱えているらしい。同じ頃、長屋の家主の材木問屋の用心棒を引き受けることになった長屋の面々。お熊の弟との関連も浮き上がる。用心棒先の礼金もともかく、お熊が大事にしていた簪を提供され、源九朗は、押し込み一味の捕縛に協力する。細かい事なのだが、多いときには礼金は一人当て30両近くになる。これは、現代に換算して三百万円にはなる。この金を得て貧乏長屋とはちょっと言えないかも。
<29> 長屋に住み着いて半年の父子に、刺客が襲い掛かる。聞けば、父子を騙っていたが、仇討ちの相手を求めて隠れていたという。お家騒動に巻き込まれた父子(実際は叔父甥)を助けて、お家騒動に絡む仇討ちを助ける。
<30> お吟の店浜乃屋に逃げ込んだ若い侍を助け長屋に連れて来たが、長屋の娘達やお吟までも、なんか浮ついている様子。その若い侍・半四郎は、大身旗本の3男だったが、お家騒動を避け家を抜け出してきたのだ。旗本の後添いの父親がお家乗っ取りをたくらみ、3男ながら病弱な兄を超えて家を継ぐ事を期待される半四郎を殺そうとしているらしい。半四郎の護衛とお家騒動の黒幕を依頼された長屋の面々が動く。相手のつかう”霞上段”昔懐かしい小説を思い出す。
<31> 居合の大道芸を見せていた菅井に、”父上”とすがってきた童女がいた。振り払う事もできず長屋につれてくるが、翌日はぐれた武士がやってくる。面影が父親に似ているという事だが、本当の父親は身分の高い者らしい。ともかく依頼されて、長屋に住まう事になった老武士と童女を守ることになる。ところが、幼い女児を襲う武士達が長屋を襲う。童女は、大名の娘という事だが、女児が家を継げるはずもなくその目的がはっきりしない。それでもあどけない女児を守り長屋の面々が立ち上がる。
<32> はぐれ長屋の住民が殺され、さらに長屋の娘が借金の形として連れ去られてしまう。探索を始めた源九郎の前に事件から手を引くようにと脅しが入る。実際事件を調べていた下っ匹が殺され、孫六たちも襲われる。長屋の情報が筒抜けなのは、長屋に敵の回し者が居るのではないか。長屋の娘の危難を救い最近越してきた磯次。彼が相手方に情報を漏らしていた。
<33> 襲われて居た若い武士二人を助けるが、それは、前に長屋に住んでいた京四郎の藩士だった。今では8万石の藩主になっていたが、長屋時代を忘れてはいない。父を殺された仇討ちの助けに、長屋の面々が加わる。さらに藩の、実権を狙おうとする、影の人物の洗い出しにもかかわる事に。
<34> はぐれ長屋に、老人とその孫娘が孫六を頼ってやってくる。老人は、長屋の直前で斬られ孫六に孫娘を託す。最近、評判となった娘を攫う人攫いが跋扈し、これもその一環かもしれない。とりあえず長屋に孫娘を掻くまい、面倒を見るが、それ以上できることもなかった。が、大店の娘が攫われ、花町たちにその奪還を依頼する。言わせてもらえれば金が無ければ動かないというその設定はどうかなとも思うが、貧乏長屋の住人にしてみれば、何日も稼ぎを放り出して命を的に闘うのだからという事も言えそうだが。ともかくこの後の展開は、いつものように、悪党どもに襲われ、逆にねぐらを突き止めて、悪党退治ということだ。パターンが決まっているので安心して読めるともいえる。
<35> 3人の武士に襲われていた町人の親子を助けた減九郎たちだったが、数日後に親子と一緒に来た老武士を見て驚いた。かつて同じ道場で技を磨きあった男だった。今では旗本の使用人となっていたが、助けた親子は、その旗本の愛人と息子だった。旗本家では正妻の娘に婿を取って家を継がせようという話が持ち上がっていたが、そこには用人とその実家が絡む陰謀があった。邪魔になる親子を殺そうとする動きが在ったのだ。かつての剣友に頼まれて親子を助け、用人一味を退治する事になる。
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